(感想)「非道に生きる」by園子温

自分のことを「普通の人生を生きているな」ってよく思ってきました。これは友達とかと話すとよく思うことです、みんなは高校生や大学生のとき、もっと言えば社会人になってからも、なかなか刺激的な日々を送っている人が多いように思いました。世界一周旅行や起業やいろいろ。シナリオセンターで脚本の勉強をしてからも強く想うようになりました。みんな、すごいなって。僕の中のストックなってこれっぽちもない。そんなことを考えては落ち込んだりして、それで、一人でシナリオセンターの近くにある表参道で一番美味しいと僕が思っている餃子屋にはいって、晩酌セットを頼むわけですよ。餃子と味付けキャベツとビール、これがまた最高で、でもこれを最高と思う自分とその人生もまた普通かよと思うわけです。ここでエキセントリックに狩りにでもいって猪を捕まえて、猪鍋とかでも作ればきっと破天荒っぽいし、面白い人生の人っぽい。でも、僕は餃子が好きだし、狩りもしたくないからしかたがない。

「非道に生きる」を読んで、そんな僕はちょっと救われた。もうここまで破天荒な生き方見るとね、僕が憧れをもっていたまわりの人もただの凡庸に見えた。そして、ちょっと思ったのは、ある意味で変わらない生き方なのだ、僕とも。それはしたいことして、したくないことしてない。違うと思ったことはしないような生き方をしているのだ。僕も実はそうなのだ。自分のしたいことだけをしてきたのだ。結果はぜんぜん違うけど、プロセスと根本の動機は同じような気がして、すこし救われた。僕はこれからも自分のしたいように生きよう、それが結果的に、普通な人生だとしても。あと、脚本とかのストックの話し、きっかけは自分の経験とかからでも、監督はめっちゃリサーチしている、それや、それなら、僕もできること。変にストックがないほうが調べるモチベーションにもなるような気もする。そんなことを僕はこの「非道に生きる」を読んで感じてみました。

普通の人生だな自分って思っている君にこそ読んで欲しい。