シナリオセンター課題:マッチ:「BBQ・L・ラプソディ」


タイトル
BBQ・L・ラプソディ
登場人物
舞羽田圭(35)会社員
舞羽田海(29)舞羽田の妻
舞羽田純(8)舞羽田の息子

光岡友美(29)純の同級生の母親

トーマ(21)キャバクラ嬢
ナディア(29)キャバクラ嬢
本文
○キャバクラ店内(夜)
スーツ姿の舞羽田圭(35)が席でお酒を飲んでいる。
舞羽田の隣には胸元の空いた服を着ているトーマ(21)が座り、お酒を飲んでいる。トーマの側には小さな高級ハンドバッグが置いてある。
後ろの通路をナディア(29)が通る。薄暗く顔ははっきりと見えない。
舞羽田「そろそろ帰ろうかな」
トーマ「え、トーマ、寂しい」
舞羽田「いやー、ほら、嫁がさ」
トーマ「もー、嫉妬しちゃう」
舞羽田「ほんと?」
トーマ「ねぇ、また来てくれる?」
トーマは舞羽田にくっつき、胸を当てる。舞羽田はトーマの胸に目が行き、生つばを飲む。
舞羽田「また来る」
トーマ「嬉しい。あ、そうだ」
トーマはテーブルのマッチ箱を手に取り、カバンの中からペンを出し、マッチ箱の裏に何かを書き始める。マッチ箱の表は黒塗りで赤のまだら模様。
舞羽田は残っていたお酒を飲みながらその様子を眺めている。
トーマ「はいっ」
トーマはマッチ箱を舞羽田に差し出す。
舞羽田はマッチ箱を受け取り、その箱の裏を見る。マッチ箱の裏には「LINEして。SAYAKA0828」。
舞羽田「さやか?」
トーマ「あ、本名」
トーマは舞羽田の耳に顔を近ける。
トーマ「待ってるね」
舞羽田は顔がにやける。

○マンション・外観(朝)
ファミリー向けの外廊下マンション。

○同・舞羽田宅・リビング
舞羽田はソファで横になり眠っている。
リビングとつながっているキッチンで、舞羽田海(29)が食器を洗っている。
ダイニングテーブルの椅子に舞羽田のスーツがかけられている。
舞羽田が目を覚ます。
舞羽田「何時?」
海「11時。けっこう飲んだの?」
舞羽田「あぁ、うん。純は?」
海「言ってなかったけ?今日、光岡さんにバーベキューに連れていってもらっているの」
舞羽田「光岡?」
海「純の同級生のお母さん」
舞羽田「あぁ、そうか」
舞羽田はソファから起き上がる。
ダイニングテーブルに置かれているスマートフォンが2、3秒振動する。
スマートフォンの液晶に「新着LIENが1件あります」と表示。
舞羽田はスマートフォンを見る。
舞羽田「なんかLINE、きてるよ」
海「あら」
海はスマートフォンを手に取り操作し微笑む。その後、スマートフォンを舞羽田の方に差し出す。
海「光岡さんが写真、送ってきてくれた」
舞羽田「お、どれどれ」
舞羽田はスマートフォンを受け取り見る。
  海はキッチンに戻る。
スマートフォンの画面にはバーベキュー場で数人の子供たちと光岡友美(29)がピースしている写真。舞羽田純(8)は左手でピース、右手にマッチ箱を持ち画面にかざしている。
舞羽田はスマートフォンを2本の指でピンチして写真を拡大する。マッチ箱は黒塗りで赤のまだら模様。
※ ※ ※
フラッシュバック。
トーマが連絡先を書いていたマッチ箱。黒塗りで赤のまだら模様。
※ ※ ※
舞羽田はスマートフォンの写真を閉じてから、海にスマートフォンを渡す。
舞羽田は椅子にかけられているスーツのジャケットのポケットをさぐる。ポケットには何もはいっておらず、外側の左右のポケット、胸ポケット、内ポケットの順に手をいれる。
舞羽田はリビングを出ていく。

○同・トイレ
舞羽田が入ってきて、ドアを閉じる。
舞羽田はズボンをはいたまま便座に腰をかけ、頭を抱える。

○同・リビング
海がスマートフォンを見ている。
舞羽田がリビングにはいってくる。
舞羽田「俺もバーベキューに顔でも、だして来ようかな」
海「あら、光岡さんと会ったことあるっけ?」
舞羽田「いや、ないからさ、挨拶がてら」
海「いいんじゃない。純も喜ぶわ」
舞羽田「じゃあ、着替えたら行ってくる」
舞羽田はリビングを立ち去る。
海がスマートフォンを再び見る。スマートフォンの画面には子供たちと光岡さんのバーベキュー場での写真。

○川沿いの道
舞羽田が自転車を必死にこぐ。

○バーベキュー場・入口前
「マジックビーチBBQ」と看板。

○同・駐輪場
舞羽田が自転車で現れる。
舞羽田は自転車を乱暴に停めて、駐輪場をでていく。

○同・入口付近
舞羽田が現れ、まわりを見渡す。
間隔をあけていくつかのグループがバーベキューをしている。
舞羽田は、純がいるバーベキューグループを見つける。

○同・コンロのまわり
純と友達が肉や野菜を焼いている。
後ろで友美がその様子を見ている。
純が入り口付近の舞羽田に気がつく。
純「あ、パパ!」
友美「え?あら、パパ来てくれたの?」
純「うん、ほら、あれ」
純は舞羽田を指差す。
舞羽田は純に対して手招きしている。
友美「パパ、純君を呼んでいるみたいよ」
純「行ってきてもいい?」
友美「もちろん」
純はトングを横に置き走り去っていく。

○同・入口付近
純が舞羽田の側に走ってくる。
純「パパ!来たの?」
舞羽田「あぁ、まぁな」
純「僕ね、火をつけたんだよ」
舞羽田がびくりとする。
舞羽田「そ、そうなのか。火はどうやって」
純「マッチを使ったよ。うまくね、火がついたんだ。あ、マッチ、パパのスーツから勝手にもってきちゃった」
舞羽田「いいよ。でも、マッチ使えるってすごいな、よくやった」
純「へへー」
舞羽田「ところでマッチ箱は?パパもタバコ吸いたくてな」
純「あー、うん」
純がズボンのポケットに手をいれ、ポケットの中を探す。
純「あれ、ないや。ちょっと待っていて」
純は走り去る。
舞羽田は深く息を吐く。
友美が舞羽田の側にあらわれる。
友美「ここ禁煙ですよ」
舞羽田「わ!」
舞羽田はびくっとする。
友美「こんにちは」
舞羽田「こ、こ、こんにちは。息子、お世話になっております」
友美「いえ、うちの子も喜んでいますので」
舞羽田と友美は純達の方を見る。
純はカバンの中を覗いたりしている。
友美「これ」
友美がマッチ箱を差し出す。
舞羽田「!」
舞羽田は目を見開く。
舞羽田「す、すみません。つ、妻には…」
友美「大丈夫です。でも…」
舞羽田「でも…?」
友美「次はトーマじゃなくて私を指名してくださいね」
※ ※ ※
フラッシュバック。
キャバクラ。通路を歩いているナディア。薄暗く見えない顔。照明があたり、友美の顔。
※ ※ ※
舞羽田は目を見開いている。舞羽田はマッチ箱を裏返す、マッチ箱の裏の「LINEして。SAYAKA0828」に取り消し線が引かれ、その下に「ナディア。tomomi_0710」と書かれている。
舞羽田が友美の顔を見る。

○同・入口外
海が立っている。
海の目線の先には舞羽田と友美が立っている。海は下唇を噛む。


色々とやろうとして、失敗してるなっていう反省があった作品です。
今だったら、もう少しはうまく書けるかな。
そして、登場人物の書き方とかもNGだな、これは。ナディアと知美が同一人物だし。